プログラム概要

日程

  • 3月1日(月)
    ワークショップ
  • 3月2日(火)
    一般講演・招待講演・受賞記念講演
  • 3月3日(水)
    一般講演・招待講演・受賞記念講演
    特別講演・表彰式・技術交流会
  • 3月4日(木)
    一般講演・招待講演・プレナリー講演

※プログラム編成の都合により変更することがあります.

特別講演

以下の特別講演が開催されます.

IEEE Fields Medal受賞記念特別講演

“システムイノベーションとシステム科学”

日時

3月3日(水) 15:50~16:40

講師

木村 英紀 (東京大学名誉教授)

概要

これまでイノベーションの議論ば新しいデバイスや材料の発明や改良など要素技術に関わる技術革新に限定されてきた。この講演ではそれと同じくらい重要なイノベーションの範疇として「システムイノベーション」の概念を提示し、その歴史、性質、役割を述べる。システムイノベーションの学術的な基盤としての新しいシステム科学の必要性とその内容を述べる。

講師略歴

木村 英紀

木村 英紀 君(計測自動制御学会元会長)

1970年東京大学工学博士。大阪大学基礎工学部助手、講師、助教授、大阪大学工学部教授、大阪大学基礎工学部教授、東京大学工学系大学院教授を歴任。退職後は、理化学研究所バイオメディカル制御センターチームリーダ、理研 BSI-Toyota 連携センターセンター長、科学技術振興機構研究開発戦略センター主席フェローを務める。現在、早稲田大学招聘研究教授、理研 BSI-Toyota 連携センターセンター研究アドバイザー。東京大学名誉教授、大阪大学名誉教授。制御理論、システム科学を主な研究分野として数多の業績を上げた。制御工学最高の賞であるIFAC(国際自動制御連合)のGiorgio Quazza Medal でアジア初の受賞を はじめ、Automatica Paper Prize Awardを2回、IEEE-CSS Outstanding Paper Awardなど国内外において多数受賞。計測自動制御学会会長、日本学術会議会員、アジア制御協会初代会長、IEEE CSS理事、IFAC(国際自動制御連合) Councilメンバーを歴任。

プレナリー講演

“コネクティビティと自動車動力システムの制御”

日時

3月4日(木) 9:30~10:10

講師

申 鉄龍 (上智大学教授)

概要

社会のモビリティのあり方が大きく変わろうとしている中、自動車産業界ではCASE(Connected, Automated, Shared, and Electrified)革命に沸いている。その中でもコネクティビティと電気化は、「高エネルギー効率・低エミッション」化という自動車動力システムの宿命的な課題改善に大きな可能性をもたらすとともに、システム制御の学術視点からの技術革新を求めている。本講演では、コネクティド環境に置ける自動車動力システム制御の課題とその挑戦事例を紹介する。学習と最適化技術によるハイブリットパワートレインの過渡制御から始め、トラフィックシナリオベースの車両クラスターの分散制御、平均場ゲーム理論の視点からの大規模車群の制御手法等について講演者の研究実践を交えて述べる。

講師略歴

申 鉄龍

申 鉄龍 君(会員)

1992年3月上智大学大学院理工学研究科機械工学専攻博士(工学)学位取得、同4月より上智大学理工学部機械工学科制御工学講座助手になり、同助教授、機能創造理工学科准教授を経て、2006年度より教授を務めている。中国吉林大学客員教授。ロバスト制御理論、非線形制御理論及び電力システムにおける応用などの研究を経て、2005年より自動車パワートレイン制御研究に従事。自動車動力システム、エンジン、ハイブリットパワートレインについて多くの論文を発表。計測自動制御学会では、論文集委員会をはじめ、学術委員会、学会賞委員会、部会や研究会の主査、副査を多く務め、2015年CCC—SICE Annual Conferenceの実行委員長、2021年同SICE Annual Conference実行委員長を務めている。

受賞記念講演

以下の受賞記念講演が開催されます.

パイオニア賞受賞記念講演

「人の意思決定を含むシステムに対する制御理論の開拓と展開」

日時

3月2日(火) 9:30~10:10

講師

井上 正樹(慶應義塾大学)

概要

どれほど自動制御・AI技術が発展したとしても,制御・管理システムから人間の行動や意思決定を完全に除外することはできない.自動車では自ら運転を望む人は残るであろうし,人のいない都市インフラシステムはありえない.管理システムでは責任を伴う重大な意思決定は人間が行うことであろう.本講演では,人間の行動や意思決定が制御ループに含まれるHuman-in-the-loopシステムを対象として,新たな制御理論の開拓に挑む講演者の取り組みを紹介する.機械が人間を“ほどほどに”制御する弱い制御の概念とその制御システムの構造,そして内部モデル制御による実現を述べる.そして,弱い制御をもとにした航空管制システムやエネルギー管理システムや農業生産管理システムへの展開も紹介する.

講師略歴

井上 正樹

井上 正樹 君(会員)

2012年大阪大学大学院工学研究科博士後期課程修了.同年4月より科学技術振興機構 FIRST 合原最先端数理モデルプロジェクト研究員,東京工業大学大学院情報理工学研究科特別研究員.2014年4月より慶應義塾大学理工学部助教,2018年4月より同専任講師となり現在に至る.2010年より2年間日本学術振興会特別研究員(DC2).博士(工学).動的システムの安定論に関する研究に従事.計測自動制御学会論文賞(2013,2015,2018年度),同論文賞武田賞(2018年度),同制御部門パイオニア賞(2019年度),システム制御情報学会論文賞(2014年度),電気学会産業応用部門論文賞(2017年度)などを受賞.IEEE,計測自動制御学会,システム制御情報学会の会員.

木村賞受賞記念講演

“Sparsity Methods for Systems and Control”

日時

3月3日(水) 9:30~10:10

講師

Masaaki Nagahara (The University of Kitakyushu)/永原 正章(北九州市立大学)

概要

In this presentation, we will introduce the maximum hands-off control, also known as L0-optimal control. Maximum hands-off control minimizes the length of the support (i.e. the L0 norm) of the control among all feasible controls. We will see that the L0-optimal control is equivalent to the classical L1-optimal control (also known as minimum-fuel control) under a mild assumption. We also show extension of maximum hands-off control to discrete-valued control and distributed control.
(References)
1. M. Nagahara, Sparsity Methods for Systems and Control (Open Access Book)
2. M. Nagahara, D. Quevedo, and D. Nesic, Maximum hands-off control, IEEE TAC, 2016

講師略歴

永原 正章

永原 正章 君(会員)

2003年,京都大学大学院情報学研究科博士課程修了.博士(情報学). 京都大学助手,助教,講師を経て,2016年より北九州市立大学環境技術研究所教授. また,同年よりインド工科大学ムンバイ校 (IIT Bombay) の客員教授を兼任. 専門分野は制御理論と機械学習.IEEE制御システム部門より国際賞である Transition to Practice Award(2012年) および George S. Axelby Outstanding Paper Award(2018年)をそれぞれ受賞. そのほか,計測自動制御学会や電子情報通信学会の論文賞など, 受賞多数.IEEEの上級会員 (Senior Member).著書に Sparsity Methods for Systems and Control (Now Publishers) や「スパースモデリング」(コロナ社), 「マルチエージェントシステムの制御」(コロナ社,SICE著述賞受賞),「ネットワーク化制御」(コロナ社)などがある.